図書館が出会いを演出
内野さん迎え講演会
なちかつ未来塾

photo[3] 那智勝浦町教育委員会はこのほど、同町二河の教育センターで元長野県塩尻市立図書館長の内野安彦さんの講演会を開いた。町教委が、図書館改革を通じて町の未来を考えようと組織する「なちかつ未来塾」の企画で、内野さんは「〜図書館が本を届ける〜本とクルマとラジオと昭和のプロレス熊野から世界へ」をテーマに語った。
 内野さんはまず、趣味である車やプロレスの話題から、図書館で取り扱う本のジャンルについて話を展開。図書館職員時代には自分の希望する本の購入を申し出ることで改革を進めた経験談を伝えた。
 改革のためには普段図書館を利用しない人たちにまずは来館してもらうきっかけ作りが大切として、自身が塩尻市立図書館で取り組んだ成功事例を紹介。まったく面識のなかった有名なイラストレーターに、絵本を読んで感動した気持ちを手紙で伝えたことがきっかけで開いてくれた個展「今村幸治郎の色鉛筆の世界展」は大盛況。ミニカーや飛行機のスケールモデルなどコレクターたちの趣味発表の場として提供することでも大勢の来館者、特に家族連れが訪れた。内野さんは「市民は図書館の使い方を分かり始めたころだった」と振り返った。
 また、全国各地の図書館約500館を見た中で印象に残っていることについて「秋田県の由利本荘市は本棚に自動車のカタログを置いていた。愛知県豊田市も豊富な自動車資料を置いている。自分のまちの産業を本棚で分かってもらう演出がいい」と紹介。さらに「図書館は大勢の人がさまざまな出会いができるよう、何を発信するのかを見極め、出会いを演出することが大切」などと続けた。
 内野さんは、1956年茨城県生まれ。同県鹿嶋市に28年、長野県塩尻市に5年奉職。うち図書館に14年携わった。2007年に塩尻市立図書館の館長に就任し、新図書館の開館準備を指揮。『だから図書館めぐりはやめられない』(ほおずき書籍)、『図書館はまちのたからもの』(日外アソシエーツ)など図書館に関する著作も多数。これまでにも同未来塾の講師として登壇している。

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